still crazy after all these years



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DVD化

そういえばヒース・レジャーのメジャーデビュー作 『恋のからさわぎ』 が、最近DVDになったらしい。 んもー、遅いよ。 私が訳してたときにはビデオしかなくて、えらい困ったんだもの。 新宿のツタヤでようやく探して借り出して、でもビデオデッキ持ってないから漫画喫茶に入って観なくちゃならなくて。 余裕があれば女性向けのキレイな漫画喫茶でも選びたかったんだけど、時間がなくて煙草くさい薄汚れた店しか入れず、必死に巻き戻しながら耳をとがらせて字幕を追いかけた。 DVDと違って英語字幕も出せないし、チャプター飛ばしもできないし。

でも、この作品で 「きみの瞳に恋してる」 を歌うヒースはほんとにほんとにほんとにかわいい。 誰か私のために歌ってくれないですかねぇ。






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2/23の作業記録
 案件B:ちょっとだけ読む。
 案件C:6ページ訳す。
 案件D:11枚チェック、出す、おしまい。
 案件E:読む。考える。送る。

*5キロ走る。

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by yumi_in_the_rye | 2010-02-24 18:29 | 訳した本 | Comments(0)

鏡の向こうの顔

そういえばもう去年の話だけど、『Dr.パルナサスの鏡』 は劇場で観た。 ご存じのとおり、ヒース・レジャーが撮影途中でいなくなってしまったので、代わりをジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが務めている。 ヒースが演じるトニーというキャラクターが鏡の向こう側に入るたび、顔と形が変わるという設定に変更になったのだ。

で、多分たくさんの人がそう感じたと思うんだけど、初めて観たとき、最初からそういう設定だったと信じるくらい違和感がなかった。 顔もそうだけど、物語の流れ (の奇抜さ) に対して、ぴったり来る展開だ。 むしろヒースの事故にかかわらず、これで正解だったんじゃない? 最初からこの設定にしとけばよかったんじゃないの? と。

だけど、これはやっぱり本当はヒースが全部演じなくてはならなかった、と思う。 彼ならば、それこそ別の役者に入れ替わったんじゃないかと思わせるような、そんな 「3人」 を見せてくれたはずなのだ。 顔の造作は同じなのに、表情が、雰囲気が、感じる印象がまるで違う・・・・・・そんなトニーを見られたはずだった。 ヒース・レジャーは、それと同じことを、これまでは作品と作品のあいだでやってきた。 今回は、それを 「ひとつの作品」 の中でも見事に実現できたと思うし、実際、彼はそのつもりだったんだろうと思う。


・・・まぁ、それはタラレバの話だからともかくとして、代役3人のうちで一番びっくりしたのはジュード・ロウ。 ジョニー・デップがこういうおとぎ話的な世界を演じるのは、もう私たちはすっかり見慣れてしまった。 コリン・ファレルも、『フォーンブース』 のときの素晴らしい演技が目に焼き付いているので、その芸の幅の広さには驚かない。 だけど、無機質でシャープなイケメンのイメージがどうしても離れないジュード・ロウに、あそこまで下卑た顔つきができるなんて、本当に文字通り目を疑ったもの。
隙のないイケメンぶりがどうにも好きになれなかったジュード・ロウの評価は、私の中では大きく変わった。 彼、きっとまだまだ化けるよ。

「ヒース・レジャーの遺作」 として宣伝されている映画だけど、「ヒースの遺作」 として見てしまうと、たぶん肩すかしというか置いていかれると思う。 テリー・ギリアム監督らしい、お世辞にも観客に親切とは言えない作りだし (私は、ギリアム監督のこれまでの作品の中では一番いいと思ったけど)。
ジュード・ロウと、それからトム・ウェイツ目当てで観るのが妥当なんじゃないかしら。



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2/4の作業記録
 案件A:7枚訳す。
 案件B:読む。うー。
 案件C:5ページ訳す。

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by yumi_in_the_rye | 2010-02-05 11:35 | 訳した本 | Comments(0)

Life imitates art far more than art imitates Life

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やっと実物が手に入った、『ヒース・レジャー追悼写真集』。 写真のとおり翻訳版は原書より一回り小さくて、写真や文章のレイアウトもちょっと違う。 断言しちゃうけど、翻訳本のレイアウトデザインのほうが、格段にセンスがよくてきれいだと思う。 原書には収録されていなかった 『Dr.パルナサスの鏡』 の写真も入っているので、こっちのほうがお得感あるんじゃないかしら。

帯に使われている 「人生は芸術を模倣する」 というフレーズは、本文の中に出てくるんだけど、もともと劇作家オスカー・ワイルドが作中で登場人物に語らせていた言葉だ。 そのときどきの作品の役柄にのめりこみ、作品で人生をなぞるように、人生で作品をなぞるように生きたヒースを、絶妙に表現している。 でも、オスカー・ワイルドの言葉がひっぱりだされてきた理由は、単にぴったりな表現だったからだけではない。 男性を愛し、それを残酷に叩かれて不幸な最後を迎えたワイルドの言葉は、もう1カ所、重要な部分で引用されている。ぜひ、読んで見つけていただきたい。

私は昔からの大ファンだったというわけではなかった。 でも、訳しながら彼に恋をして、訳しながら彼を悼んだ。 手元に本が届いて、今ちょっとだけしんみりしている。
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by yumi_in_the_rye | 2010-01-24 15:50 | 訳した本 | Comments(6)

何人もの彼を

彼のことは、今もよくわからない。

『ヒース・レジャー追悼写真集』 を訳すにあたって、彼が出演している作品をほぼ全て観た。 手に入らなくて見られなかったのもあったけど、YouTube で断片的に確認できる映像も含め、以前に仕事とは関係なく観ていた映画も含め、可能なかぎり全作品を、少なくとも2回ずつは観た。 そして観るたびに、観直すたびに思った。 この役者は誰だろう?

彼は作品ごとに、あまりにも 「ちがう」。 それは演技力とか、俳優としての上手さ、みたいな表現ではちょっとピンと来ないほどの違いだ。 別の作品での彼を観ていたときには、こんな表情を見せるとは到底信じられなかったような表情を、この作品で見せる。 そして、この作品を観ていたときの印象からは到底想像もつかないような役を、別の作品で演じている。 その 「ちがいかた」 は、一般的な俳優で言われるような 「意外な役に挑戦!」 「イメージを裏切る悪役を!」 みたいなレベルではない。 むしろイメージを固めさせる暇すら与えない、というくらいの。
ヒース・レジャーという役者は、一体誰で、何人いるんだろう――おかしな感想かもしれないけれど、本気でそう思わずにはいられなかった。
(ちなみに髪型とひげでかなり印象が変わるので、『サハラに舞う羽根』 では、砂漠に出かける前後の顔と砂漠での姿が同一人物に思えなくて、ちょっと混乱しちゃうくらい。 これは演技力というより、ミスリードにしかなってないど思うんだけど)


『ダークナイト』 のジョーカー。 『ブロークバック・マウンテン』 のイニス。 それらの素晴らしさと、目を見張るほどの 「役になりきった姿」 (ああ、「なりきった」 なんていう表現は言葉足らずだ) はもちろんなんだけど、ここでひとつ例を挙げるなら、私は 『キャンディ』 を推したい。

ヤク中で、まともに働けない・働く気もない、無力で刹那的で自堕落な若者。 やさしいんだけど、かわいいんだけど、『キャンディ』 の主人公である若者ダンは、あまりにも弱く、あまりにも愚かだ。 そして、ダンを演じるヒースの目。 恋人がクスリを買うお金のために身体を売ってるのを知りながら何もしない、あのよどんで思考を停止させた目が、狂気だけれど確かな知性と鋭さを宿していたジョーカーの目と同じだとは、もはや信じられないを通り越して否定してしまいそうなほど。

そしてもう一度、そして何度も、私は思うのだ。 彼は誰で、何人いたんだろう。
それから、「いた」 と過去形で思わなければならないことを改めて痛感させられる。

2年前の今日、2008年1月22日に、ヒースはこの世を去った。 考えるたび、私はこう思わずにはいられない。

私たちは、一体何人の役者を一度に失ってしまったのだろう、と。
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by yumi_in_the_rye | 2010-01-22 10:17 | 訳した本 | Comments(0)

秘められた欲望

せっかくだからブログパーツを貼ろうと思ったんだけど、エキサイトはスクリプトが通らなかったので、画像で。名前を入れると、秘めたる欲望がわかります。
(ほんものは『Dr.パルナサスの鏡』の公式ウェブサイトのココで)

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教祖って・・・。 誰か入信したい人いる?




この映画『Dr. パルナサスの鏡』に出演した今は亡き俳優、ヒース・レジャーの 『ヒース・レジャー追悼写真集』 を訳しました。明日から発売です。 1カ月前にアマゾンで予約受付が始まってから、ランキングが3000位台に落ちたのを見たことがない。そしてここ2週間ほどは、600位台に落ちるのを一度も(少なくとも私は)見ていない・・・。3000部で足りるのかなぁ・・・。

私は案の定というか例によってというか、本の発売日の直前になってナーバスになっているところだけど、興味のある方はどうぞ手にとってみてくださいまし。



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1/20の作業記録
 案件A:30枚くらいチェック。
 案件B:読む。
 案件C:5ページ訳す。

*5キロ走る。

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by yumi_in_the_rye | 2010-01-21 12:28 | 訳した本 | Comments(2)

fearless

彼を初めて見た場所は、私がオーストラリアにいた頃、映画館の前に貼ってあったポスターだった。 QUEENの曲をモチーフに使った映画のタイトルには、別にそれほど惹かれるところはなく、「この俳優、オーストラリア人なんだって」 と聞いて、「へー」 と思っただけ。 当時ガイ・ピアースに熱を上げていたので (今でも好きだけど)、ガイ・ピアースやカイリー・ミノーグと同じくオーストラリアの昼メロでメジャーデビューしたという彼のことは、なんとなく将来が楽しみな俳優として記憶に残った。 でも、その後は特に彼をピックアップして注目することはなく、ひとりの俳優として名前を知っている (プラスの印象は持っていたけど) 程度だったように思う。

そして 『ダークナイト』 のジョーカー。 強烈すぎるキャラクターに圧倒され、「この役者は誰だろう?」 と驚いた。 いや、もちろん誰なのかはわかっていたけど、それでも 「誰だろう?」 と思わずにはいられない――バットマンにはクリスチャン・ベイルを感じ、トゥーフェイスにはアーロン・エッカートを感じるのに (それは悪いことではなかったけど)、ジョーカーは、ただジョーカーだった。 ジャック・ニコルソンのリメイクではなく。 また、ジャック・ニコルソンが演じたジョーカーには 「ジャック・ネイピア」 という人間だった頃の過去がちらりと見せられていたけれど、そうした背景を微塵も感じさせず。 ましてや、『ROCK YOU!』 の騎士や、『ブロークバックマウンテン』 のカウボーイに扮した、ヒース・レジャーでもなく。
――そこにいるのは、ただ、ジョーカーだった。

この役者は誰だろう。 訳しながら、出演作を確認しながら、私はずっとそんなふうに考え続けていたように思う。
そんな彼のことを、私たちはいったいどれだけ知ることができるだろうか。本人は以前、「自分が怖いと感じることに取り組んでいきたい」と話したことがある。

「ハードルを作って、それを乗り越えていきたいんだ。新しい企画に対して不安を感じていたいし、実際いつだって不安になる。何かの仕事で役をもらうと、僕なんかが引き受けるべきじゃなかったと確信してしまう。それなのにできるとごまかしてしまった、本当はできないのに、どうしたらいいかもわからないのに――そんなふうにしか思えなくなる。ものすごい不安があって、それが、仕事に感じる興奮もすっかり押し流してしまうんだ」


1月23日に公開される映画 『Dr.パルナサスの鏡』 も、「彼は (主人公は/演じた役者は) 一体誰だったんだろう」と思わずにはいられない映画だ。・・・・・・そして、彼の命日である1月22日に発売される 『ヒース・レジャー追悼写真集』 は、その答えを垣間見せる本かもしれない。

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そういうわけで、来年の1冊目、通算9冊目となる訳書は、1月22日発売の 『ヒース・レジャー追悼写真集』 です。 限定3000部ということで、買いたい場合は予約が必要かもしれず、早めに告知いたします。 3000部なんて少なかった!と思わせることができればいいんだけど。

版元のページはこちら

そしてなんと、『Dr.パルナサスの鏡』 公式ウェブサイト(←音出ます)のNEWSのページにも。(これがトップページに出ているうちに、ブログで書きたいと思ったの)

というわけで、1ヶ月も前倒しのお知らせですが、こちらもどうぞよろしくお願いしますっ!

(推敲にあたっては、ほぼ同時期に訳書を出版される翻訳家、保科京子さんの力を借りました。この場を借りて厚く、いや熱くお礼を申し上げます)
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by yumi_in_the_rye | 2009-12-25 10:36 | 訳した本 | Comments(4)


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