still crazy after all these years



カテゴリ:訳した本( 101 )


才覚をつかむ

何かを始めようとするとき――スポーツにせよ、趣味にせよ、そしてビジネスにせよ――は、当然ながら、基本的な手順やルール、仕組み、成り立ち、あらましなどを理解して臨まなければならない。 それと同時に、具体的な案件、個別の事態、それぞれの経緯・展開ごとに対処する方法を知識と経験で学んでいかなければならない。 だが、それだけでは決定的に欠けているものがある。 どんな活動であれ、「これとこれを学び、あれとそれのルールを守っていれば、どんな事態でも対処していける」 などということはありえない。 むしろ、新しい展開が生じたとき、不測の出来事が起きたとき――スポーツであろうと、趣味であろうと、そしてビジネスであろうと、新しい展開と不測の出来事で成り立っていくと言ったほうが正確だ――それをどうとらえ、どういう角度から考えれば答えが見つかりやすいのか、何を見逃してはいけないのか、それがしっかりとした揺るがぬ楔として頭の中に打ち込まれていなければ、毎度毎度の展開におろおろして、目の前のトラブルだけ片付けてなんとか先へ進むことしかできない。

必要なのは、広すぎる精神論や、逆に狭すぎる具体論ではない。 どんな状況が来ても、ものごとを整理して見つめ、体系だてて検討することのできる、頭と目ではないか。

ビジネスを始めようとする人の多くは、段階ごとの手順や、目標達成に利用できる具体的な法則などを求める。だが残念ながら、そうした手順や法則は存在しない。身につけることができるのは、さまざまな状況に対処し、さまざまな機会を活用していくことのできる「考え方」だ。それを習得したからといってすべての行動で成功するという保証はないが、チャンスを大きく膨らませることは間違いない。失うよりも得るほうが多いだろうし、試合に参加しつづけていれば、トップに立てる機会も増えてくる。

 もちろん、誰もが同じレベルで、あるいは同じ方法で成功するわけではない。何の世界でも同じだが、ビジネスの世界にも、他人より上手にゲームをプレーしていく能力に恵まれた人々がいる。私たち全員がタイガー・ウッズになれるわけではないし、ピカソやシェイクスピアになれるわけでもない。だが、ゴルフを学んだり、絵の描き方を学んだり、戯曲の執筆を学んだりすることなら誰にでもできる。そして、経済的に自足する方法を学ぶことも、誰でも可能なのだ。


『経営の』 というタイトルであり、そのタイトルどおり、起業と経営に関する本ではあるものの、もう少し広く 「ビジネスの考え方」 を身につけるための本として、ぜひ多くの方に読んでいただきたい、と思う。 もちろん、フリーランスの翻訳者の方々にも。 失敗と苦労を重ねて、けれどしっかりとビジネスをしている人であれば、本書に書かれている内容は既に無意識に理解・実践していることが多いと思う。 それでも、どんな職業、どんな業務形態の人にでも、きっと何かは役に立てる一冊じゃないか、と、自分が訳した本ながら強く確信している。
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・・・そういうわけで、今年3冊目、通算7冊目となる訳書は
経営の才覚』 であります。
夏頃の私が悲惨な泣き言をもらしながら取り組んでいた労作であります。
amazonでは3日から発売です。 どうぞよろしく!
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by yumi_in_the_rye | 2009-10-30 10:12 | 訳した本 | Comments(2)

トリビアというほどではないけれど

キャメロン・ディアス Forever Girl』 (リンク先は版元)、本日から発売・・・のはず。 同じく本日から公開の映画 『私の中のあなた』 鑑賞の帰りにでも、パンフレットがわりに1冊どうぞ。

ところで、この本では直接には記述されていないんだけど、私が訳してる最中に気づいたキャメロン・トリビアをいくつか。 (コアなファンなら知っていることだと思うんだけど)


・『マスク』 のキャメロンの巨乳はツメモノ (本人が言っていること)。 だけど、クラブの舞台でジム・キャリーとダンスするシーンでは詰めてないので、バレている。


・キャメロンの好きな映画は 『レイダース 失われたアーク』
 ↓
『ベガスの恋に勝つルール』 で、アシュトン・カッチャー演じる男性と意気投合するにあたって、両方ともこの映画が好きだったというシーンがある。


・キャメロンは昔、動物学者になりたいと思っていた
 ↓
『チャーリーズ・エンジェル』 で、チャーリーに見込まれてエンジェルになる前のナタリー・クック (キャメロン) の仕事として、厩舎で馬の出産を助けているシーンがある。
 (これは意図的にあわせたのかどうかわからないけど)


・『ベガスの恋に勝つルール』 で、キャメロン演じるジョイが披露する宴会芸 (ナイフでワインの栓を開ける) は、『チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル』 で、浮力を利用して指輪を取り戻すシーンでも披露されている。



・・・自分でも好きな役者に関する本を訳せるというのは、調査のために映画を何度も見直すのも苦じゃないし、本当に幸せでありがたいことだと思う。もし 『フォーエバー・キュート メグ・ライアン』 みたいな仕事をすることになったら、ちゃんと対象に愛情もってやります。 ほんとですって。


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10/8の作業記録
 案件A:14枚訳す。

*10キロ走る。すごく久しぶり、春以来の皇居RUN。

*「おもてなしライブ 朗読編」に参加。耳をテーマにした詩をいくつか読む。
お誘いくださったMahalo Itoさま、聴いてくださったみなさま、ありがとうございました。

*暫定空きスロットだった案件Bの枠が埋まる。原稿が届く。さて。


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by yumi_in_the_rye | 2009-10-09 12:16 | 訳した本 | Comments(0)

橙色の本

確かに 『マスク』 でデビューしたときの彼女はかわいかったけど、あれはジム・キャリーの映画であって、彼女の映画ではなかった。 あの映画を観て楽しいと思っても、キャメロンの名前を憶えなかったファンもいただろうし、本人が特に映画業界にこだわらなかったとしたら、おそらくあれ1本だけで消えていったはずだ。 本人もそのことは多分よくわかっていて、こんなふうにもらしている。
「ぶっちゃけ、私のことを知ってる映画ファンのほとんどは、『マスク』 のカワイコちゃんとして知ってるだけなのよ。私は単に、あの映画に出てたヒト、ってわけ」

・・・・・・だが、それも変わろうとしていた。
そう、状況は変わった。 彼女はそれだけで終わりじゃなかった。 『メリーに首ったけ』、『チャーリーズ・エンジェル』、『バニラスカイ』・・・あとはもう、皆さんご存じのとおり。

キャメロンのよくわかんない台詞に悩まされながら、笑顔に引っ張られて訳した1冊でした。 ていうか、翻訳に 「ぶっちゃけ」 はアリなのか? そんなことよりイマドキ 「カワイコちゃん」 はアリなのか? 成功しているかどうかは、ぜひ読んでいただければと思います。 そんなわけで、今年2冊目、通算6冊目の訳書 『キャメロン・ディアス Forever Girl』 アマゾンでは明日9日から発売です。 どうぞよろしくー。


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10/7の作業記録
 案件A:20枚訳す。

*・・・そういうわけで、キャメロンの宣伝で5分間ほどラジオ出演させてもらっちゃいました。 例によってちょー緊張したわりには、思ったよりちゃんと喋れてたので、もっと堂々と告知して皆さんに聞いてもらえばよかったんだけど。 なんて、今だからそんなふうにも思うわけですが。

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by yumi_in_the_rye | 2009-10-08 01:52 | 訳した本 | Comments(2)

次の

その笑顔を初めて見たのは、もう15年も前。
かわいかったけど、それほど強くは印象に残らなかった。

それから10年前、今度はショートヘアで、長い手足をぱたぱたさせるとびきりキュートな姿を見て、今度こそ本当に彼女をidentifyした。
おそらくそういうファンは私以外にも多いと思う。

女優としての力と魅力を実感したのは、トム・クルーズが無人のタイムズ・スクエアを疾走するシーンで有名な、あの映画。
車の中でトム・クルーズに食ってかかるシーンがすごくよかった。


・・・そんなわけで、白い本、緑の本、青い本、白と青の本、青と緑の本に続く、橙色?の本については、また明日。もしくは、本日の16時半くらいのTokyoFMで。数合わせの取材は受けません、というエントリを書いた直後の絶妙なタイミングで「ぜひに訳者に」と言われ、落ちました。あと1時間半というタイミングで告知する、というヘタレな私は聞こうか聞くまいか考え中。


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10/6の作業記録
 案件A:25枚訳す。

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by yumi_in_the_rye | 2009-10-07 14:44 | 訳した本 | Comments(4)

Ebookになりました。

宣伝であります。

昨年11月に出版された『Web 2.0ストラテジー ウェブがビジネスにもたらす意味』の、電子ブックも出してもらえることになりました。こちらから購入できます

部屋は既に本でいっぱいだから新しく増やしたくない、というあなた、
2割引だったら買ってもいいかも、というあなた、
箸より重いものは持ったことがないから本を手に持って読むのはムリ、というあなた、
どうぞご利用くださいまし。
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by yumi_in_the_rye | 2009-06-19 15:10 | 訳した本 | Comments(0)

あっちにも置いて欲しい

外出のタイミングで書店に立ち寄っては、わざわざ自分の本を探し出してはニヤニヤと目の前を行ったり来たりしている。 多分この悪癖?だけは、今後何冊訳す機会に恵まれても変わらないだろう。

で、以前に師から聞いていてあまりピンと来なかったんだけれど、最近になって腑に落ちたことがある。 それは、書店での本の置き場の大切さ。 ときどき 「あー、この陳列は微妙に違うんだよなー」 と思うことがあるからだ。 間違っちゃいないんだけど、目立つように置いてくれるのはありがたいんだけど、できれば向こうの本と一緒に並べてくれたほうがターゲット層に広くアピールできるんだけどなぁ、みたいな。

例えば新しく出た訳書 『エコがお金を生む経営』 は、確かに企業サイドに立ったエコと利益の両立をテーマにした本なんだけど、もっと根本的なところでは 「消費」 について語る本なのですよ。 消費の両サイドに立つ者として、できること・すべきことを語った本。 あなた (消費者) の力なくしては何もできませんよ、と言っている本だとまとめてもいいくらい。 それなのに、タイトルが悪いわけではないのだけれどおそらくはついついタイトルやカバーの売り文句に引っ張られて、経営戦略のコーナーだけに置かれている場合が多いように感じる。

訳者の気持ちとしては、ぜひぜひ一般消費者向けのエコ・コーナー、賢い消費活動を促すコーナーに平積みでばばんと置いて欲しい、と思う。 我が本ながら本当にきれいな、一般消費者の心をつかめる表紙なので。 万が一、億が一、ここを読んでいる書店員さんがいたら、ほんとにほんとにほんとにお願いします。



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5/25の作業記録
 案件C:60枚素読み+チェック。もうちょっと進めたかった。

*5キロ走る。

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by yumi_in_the_rye | 2009-05-26 14:32 | 訳した本 | Comments(0)

やっと見つけた

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家の近所では見つからず、探し回ってようやく入手。 5月18日号の 『日経ビジネス』 の「仕事に生かすならこの1冊」 というコーナーで 『Small Giants 事業拡大以上の価値を見出した14の企業』 が紹介されていました。決してあらすじ紹介ではなく、読み手側の目線にぐっと引き寄せて力強く書かれた書評で、大変嬉しく思います。 アマゾンもあっというまに在庫切れのようで。

記事には私の名前は載ってなかったけど、ここ数日でアクセスが増えているのは、これが原因なのかな。 ブドウ糖でテンションが上がるとか、メダカを食べちゃうぞとか、そんな話しか書いていないことをちょっと後悔したり。 最近 (も) 頭が煮え煮えなので、あまり面白いニュースはないけれど、私も翻訳者の「志」を大切に、価値の構築にしっかり努めたい。


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5/22の作業記録
 案件A:20枚くらいチェック。
 案件D:1ページ訳す。

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by yumi_in_the_rye | 2009-05-23 17:25 | 訳した本 | Comments(0)

ヨーグルト、出ます

アマゾンにも情報が出たので、紹介させてください。

今年の1冊目にして、通算5冊目となる訳書は、ゲイリー・ハーシュバーグ著 『エコがお金を生む経営』 (PHP研究所)です。

環境にやさしく、かつ利益のあがるビジネスは十二分に可能だ――ヨーグルトメーカー「ストウニーフィールド・ファーム」 のCEOである著者は、自社だけではなく多種多様な企業の例を挙げて、そう主張しています。 ストウニーフィールドのヨーグルトはオーガニックを売りとしているのですが、ここで言う 「オーガニック」 とは商品の成分内容だけにとどまらず、加工や輸送工程、原材料の生産過程はもちろんのこと、食べ物や生活、物の売り買いに対する考え方などを包括した 「持続可能な経済活動全般」 を示唆しています。 営利を追求する企業だからこそ出来ることがある。 大企業ではないからこそ有利なこともある。 けれどもちろん、消費者の存在なくしてはビジネスは成り立ちません。 むしろ消費者の消費の力 (あるいは消費しない力) こそが大きな効果を持ちうる、というのが本書のテーマです。

経営者じゃなきゃ読んでも意味がないという本では全くもってありませんので、店頭で見かけたら手にとってぱらぱら見ていただけると嬉しいです (発売は23日から)。

翻訳には、若き優秀な翻訳者、久保尚子さんの力を借りました。この場を借りて心からのお礼を申し上げます。愛してるぜ べいべー。

・・・そういうわけで、5冊目にもなると、自分のブログでの宣伝くらいもう恥ずかしげもなく堂々と言っちゃうもんね。 みなさま、ぜひよろしくっ!
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by yumi_in_the_rye | 2009-04-18 16:07 | 訳した本 | Comments(8)

積まれてる

青い本、いい具合です。
ほんと嬉しいー。嬉しすぎる。ここも偵察に行かねば。
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by yumi_in_the_rye | 2008-12-19 15:21 | 訳した本 | Comments(2)

ゆみジャイアンの紹介

『Small Giants』、こちらで掲載いただいています。

アマゾンさんでは、発売日直後にまた一度在庫切れになったみたい。嬉しいような、もどかしいような。
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by yumi_in_the_rye | 2008-12-18 09:55 | 訳した本 | Comments(0)


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