still crazy after all these years



Don't trust over 30

今訳してる本の資料で、ソローの 『森の生活』 を読んでる。 ソローの名前は、米文学を研究していた学生時代にも、そしてこの仕事をするようになってからも頻繁に接してきたのに、ちゃんと通して読んだことがなかった。

文明を排除して森の中で生活しながら、生の本質とだけ向き合う生き方を模索し、simplify(簡素に生きよ) と訴えた彼の話は、個人的にうなずくところも多い。 当時のアメリカ文化の考察という点からも興味深いし、断捨離だのシンプルライフだのっていうブームはルーツが深いのねとしみじみ思うのだけれど。

それはいいんだけど、この本を読み始める前に、「ソローは森で生活してたけど、実は街に住んでるお母さんのところに洗濯ものを持って行って洗ってもらってた」 っていう文章を訳しちゃったんだよね。

そんな知識を持ったうえで、こんな一節が出てくると、なんだかほほえましくって。
ぼくは30年ちかくこの地球に住んでいるけれど、年上の人から価値のある、いや、真剣みのこもったアドヴァイスでさえ、一度も耳にしたことはない。適切なことは何ひとつ言ってくれなかった。おそらく言えないのだろうと思う。
ソロー『森の生活』(真崎義博訳、宝島社、1998)

このとき、ソロー28歳。 本を読みながら、ソローの考えを想像したり、彼から学ぼうとする身として思いをめぐらせたりすると同時に、40のおばちゃんは彼に何を言えるかな、なんてこともちょっとだけ頭をよぎったりする。 中学生の頃の読書体験がずっとしみついてるかと思いきや、年をとったらとったなりの読書体験の広がりってのもあるらしい・・・。

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3/31-4/2の作業記録
 案件C:添削12件+原稿作成。

4/3の作業記録
 案件A:5枚訳す。
 案件E:59枚チェック。
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by yumi_in_the_rye | 2017-04-04 20:29 | 日々の記録 | Comments(2)
Commented by Natsume at 2017-04-05 11:09 x
しみじみ良い文章ですねえ...森の生活、読もう...
Commented by yumi_in_the_rye at 2017-04-05 14:09
> Natsume先生

人生の色んな段階で繰り返し読んでみたい本ですよね。
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