翻訳について聞かせて、は、難しい問いなのだよ
2016年 04月 11日
一昨日にメールをくださった方へ。
大変申し訳ありませんが、「翻訳者 and/or 翻訳者志望です、ブログ読みました! 翻訳について知りたいので相談に乗ってください」 というご連絡には、光栄ですが、ご希望に沿う返信はしないことにしております。
理由は、今までそういうアプローチに 「わ、嬉しい♪友達ができる♪」 と会いに出かけていき、結果的にお互い不本意な思いをしたことが何度かあるからです。 先方は私の役立たずっぷりにがっかりなさったはずです。
このブログを通じて知り合った同業者仲間もいますし、ブログの縁で大事な友達になれた方もいます。 それは本当にありがたく思っているのですが、もし私があなたにとって会う価値のある存在ならば、他の何かの形できっと機会があると思います。
ただ、いただいたメールの質問がちょっと突き抜けた感じだったので、なんだか虚を突かれてしまいまして。
ここでお返事させてください。
「翻訳は東京在住でなくてもできますか、結婚してもできますか、子供がいてもできますか」 というご質問でした。
えーと。
その質問をなぜ私に?
わたくし、今でこそ神奈川県在住ですが、東京出身で、東京が地元だと思っている人間です。
結婚は一応しましたけど子供はいません。
たぶんお尋ねになる相手を間違っておられるかと。
別に、みんな私のプロフィールを熟知せよ、それが当り前じゃ、なんて思ってるわけじゃないです(そんなわけない)。
だけどさ、「ずっと前からブログを読んでます、だからぜひ聞きたい」の一言がなければ別に気にならないと思うけど、その一言があったからには、ちょっとだけ違和感があるのですよ。
ていうか、もしかして私、からかわれてる?
とはいえ、その質問に答えることは簡単です。
「東京在住でなくてもできる、結婚してもできる、子供がいてもできる、以上」。
と、これだけ済ますのはさすがに失礼かと思いますので、もう少し補足を。
東京じゃなくても、都市圏じゃなくても、活躍している翻訳者さんはいっぱいいらっしゃいます。 もちろん海外にも。 つねに旅をしている翻訳者さんの話も聞いたことがあります。 要は通信手段の確保と、レスポンスやフットワークの軽さかの問題かと。
また、お子さんがいる翻訳者さんなんて、それこそたくさんいます。 皆さん様々な工夫や苦労があると思いますが、少なくとも私の目から見てどの方もきらきらしています。
でもね。
答えは 「できます」 です。 でも 「私には」 無理です。
面倒くさがりで、出不精で、性根がチキンで、SNSも使えない私は、取引先とのあいだに物理的な距離や時差が開いていたならば、あきらめるための言い訳にすると思います。 近いから 「(打合せに、講演に、もろもろの機会に)行きます!」 と言いやすい、というのが私にとって勇気を出せる要因の1つです。 そうでなければ尻込みしてしまうでしょう。
そして、タイムマネジメントもメンタルマネジメントもへたくそな私は、家事や家庭の事情を、仕事に全力を尽くさない正当な理由にすると思います。
それは私がそういう人間だからです。
できている人をたくさん知っています。
でも、私はできない。
そして、あなたにできるかどうか私は知りません。
知っているのは、あなただと思います。 なので聞いてみてください。
「私は東京在住でなくてもできるか、結婚してもできるか、子供がいてもできるか」と。
「できるか」 を 「やる気はあるのか」 に入れ替えてもかまわないと思います。
私はできることが少ないです。
だから自分に何ができるか考えています。
お気に召すかどうかわかりませんが、これが私からの正直で真剣な返信です。
お役に立てばいいですけれど、そうでなかったらごめんなさい。
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4/8の作業記録
案件A:15枚チェック。
案件B:企画書作成+新たに読み始めた。
4/9の作業記録
案件A:26枚チェック。
案件B:読んでる。
4/10の作業記録
案件B:まだ読んでる・・・。
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大変申し訳ありませんが、「翻訳者 and/or 翻訳者志望です、ブログ読みました! 翻訳について知りたいので相談に乗ってください」 というご連絡には、光栄ですが、ご希望に沿う返信はしないことにしております。
理由は、今までそういうアプローチに 「わ、嬉しい♪友達ができる♪」 と会いに出かけていき、結果的にお互い不本意な思いをしたことが何度かあるからです。 先方は私の役立たずっぷりにがっかりなさったはずです。
このブログを通じて知り合った同業者仲間もいますし、ブログの縁で大事な友達になれた方もいます。 それは本当にありがたく思っているのですが、もし私があなたにとって会う価値のある存在ならば、他の何かの形できっと機会があると思います。
ただ、いただいたメールの質問がちょっと突き抜けた感じだったので、なんだか虚を突かれてしまいまして。
ここでお返事させてください。
「翻訳は東京在住でなくてもできますか、結婚してもできますか、子供がいてもできますか」 というご質問でした。
えーと。
その質問をなぜ私に?
わたくし、今でこそ神奈川県在住ですが、東京出身で、東京が地元だと思っている人間です。
結婚は一応しましたけど子供はいません。
たぶんお尋ねになる相手を間違っておられるかと。
別に、みんな私のプロフィールを熟知せよ、それが当り前じゃ、なんて思ってるわけじゃないです(そんなわけない)。
だけどさ、「ずっと前からブログを読んでます、だからぜひ聞きたい」の一言がなければ別に気にならないと思うけど、その一言があったからには、ちょっとだけ違和感があるのですよ。
ていうか、もしかして私、からかわれてる?
とはいえ、その質問に答えることは簡単です。
「東京在住でなくてもできる、結婚してもできる、子供がいてもできる、以上」。
と、これだけ済ますのはさすがに失礼かと思いますので、もう少し補足を。
東京じゃなくても、都市圏じゃなくても、活躍している翻訳者さんはいっぱいいらっしゃいます。 もちろん海外にも。 つねに旅をしている翻訳者さんの話も聞いたことがあります。 要は通信手段の確保と、レスポンスやフットワークの軽さかの問題かと。
また、お子さんがいる翻訳者さんなんて、それこそたくさんいます。 皆さん様々な工夫や苦労があると思いますが、少なくとも私の目から見てどの方もきらきらしています。
でもね。
答えは 「できます」 です。 でも 「私には」 無理です。
面倒くさがりで、出不精で、性根がチキンで、SNSも使えない私は、取引先とのあいだに物理的な距離や時差が開いていたならば、あきらめるための言い訳にすると思います。 近いから 「(打合せに、講演に、もろもろの機会に)行きます!」 と言いやすい、というのが私にとって勇気を出せる要因の1つです。 そうでなければ尻込みしてしまうでしょう。
そして、タイムマネジメントもメンタルマネジメントもへたくそな私は、家事や家庭の事情を、仕事に全力を尽くさない正当な理由にすると思います。
それは私がそういう人間だからです。
できている人をたくさん知っています。
でも、私はできない。
そして、あなたにできるかどうか私は知りません。
知っているのは、あなただと思います。 なので聞いてみてください。
「私は東京在住でなくてもできるか、結婚してもできるか、子供がいてもできるか」と。
「できるか」 を 「やる気はあるのか」 に入れ替えてもかまわないと思います。
私はできることが少ないです。
だから自分に何ができるか考えています。
お気に召すかどうかわかりませんが、これが私からの正直で真剣な返信です。
お役に立てばいいですけれど、そうでなかったらごめんなさい。
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4/8の作業記録
案件A:15枚チェック。
案件B:企画書作成+新たに読み始めた。
4/9の作業記録
案件A:26枚チェック。
案件B:読んでる。
4/10の作業記録
案件B:まだ読んでる・・・。
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by yumi_in_the_rye
| 2016-04-11 15:46
| 仕事のこと
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