still crazy after all these years



2016年に観た映画

初夢に、年末に解散した某グループの人が出てきまして。
「会社員じゃないから、仕事をしないと収入がなくて」とぼやくので、私は「そうなんだよ、フリーランスはそういうもんなんだよ!」「請求書作成だって大事な仕事の1つだよ!」と力説し続ける、という。
何この夢?



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12/31の作業記録
 案件C:原稿作成続き。
 案件J:ゲラ見てる。

1/1の作業記録
 案件F:資料読み。

1/2の作業記録
 案件A:8枚訳す。
 案件F:資料読み。
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ところで2016年に見た映画は72本だった。例年の目標値100本には遥かにおよばず・・・。
相変わらずくっだらない映画をたくさん見て、愚にもつかない感想を散らかしただけですが。










1.『007 スペクター』

2.『スターウォーズ フォースの覚醒』

3.『誰よりも狙われた男』

4.『ふがいない僕は空を見た』

5.『ホーンズ 容疑者と告白の角』
スティーブン・キングの息子が原作者。子供時代の友情が物語のカギとなるのも、ホラーとコメディが混然とするのも、さすがキングの系譜!と思うのだけれど、逆に言うとキングの息子という目で見なくても許容できるクオリティかどうか、その点は怪しい気がする。

6.『フライングハイ』
このくっだらないジョークのたたみかけ、どこかで見たと思ったら、三谷幸喜作品だ。波に乗れるとすごく面白くて、いい意味でも悪い意味でも、見終わって何も心に残らない。

7.『モンスター上司』

8.『フェイク・クライム』

9.『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』
全然面白くないし、「あー、こういうの面白いんだ―、へえー」としか感じなかったけど、そういう感想を女性に抱かせるのは成功だと思う。『セックス・アンド・ザ・シティ』とかは、男子に「何がいいのかわからない」って思わせたほうが成功だと思うし。

10.『プラダを着た悪魔

11.『ナイトクロウラー』
これ、すごく面白くて、すごくクオリティの高い作品だと思うし、出演する役者も本当に素晴らしい。もう一度見返して経緯やディテールを確認したいのだけれど、主人公を演じるジェイク・ギレンホールがうますぎる。頭がオカシイ主人公が気持ち悪くてたまらなくて、「こういう人とお近づきになりたくないわー」と本心から思わせるせいで、もう二度と見返したくない(笑)。

12.『TED2』

13.『ジョン・ウィック』
『マトリックス』に似ているのは当然として、『リベリオン』のガンカタを思い出すアクションシーンが小気味いい。


14.『ステップフォード・ワイフ

15.『エンド・オブ・ザ・ワールド  地球最後の日、恋に落ちる』

16.『毛皮のヴィーナス

17.『キングスメン』
コリン・ファース、狂気の殺戮シーンにすら品がある・・・。

18.『メイズランナー2』

19.『怪しい彼女』(韓国映画)
20歳の姿に若返ってしまった73歳の老婆が、イケメンにアクセサリーを贈られて、何もお礼するものがないからとりあえず相手の手に握らせるのが、アメ。「おばさん=アメちゃんを渡したがる」の図式は、日本限定じゃなかったのね・・・。

20.『実験室KR13』

21.『マイ・インターン

22.『アリスのままで』
アルツハイマー進行前の主人公が、進行後の自分に向けて出した「指令」に対し、彼女が<→>「何となく」失敗し(つまり自殺もできず)、失敗したことにも気づかない<←>ところが、ずしりと衝撃的だった。次女のアドバイスを入れたスピーチは素晴らしく、それだけに「次女のアドバイスを聞く気になった」とか「本音を言ってくれてありがとう」的なフォローの場面が描かれないところが物足りなかったのだけれど、おそらくそれは映画演出の問題ではなく、それすらもアリスは忘れてしまうということなのだ。記憶の脈略が唐突に途切れる怖さがじわじわと染み入ってくる。後半、着替えるために夫にしがみつくところが胸に刺さる。
似たような設定の『プルーフ・オブ・ライフ』を私は美しいと思い、この映画を身に迫って怖いと感じるのは、前者の患者が数学者で、こちらが言語学者であるせいだろうか。

23.『リピーテッド』
登場人物の誰にも共感できない・・・。コリン・ファースのあんな役を見たのは初めてでよかったけど、それでもまだ上品になっちゃうところが不満。

24.『ハンガーゲームFINAL レボリューション』

25.『クリード チャンプを継ぐ者』
よくできた映画だと思う。主人公2人も魅力的だ。だけど私はこの映画の、主人公2人に対する痛めつけの足りなさに不満を感じる。別に残酷なシーンが見たいからじゃない。痛みを描くのも痛いことで、痛みを見るのも痛いことなのに、それをさせずに終わる上品さが、なんというか最後まで距離を生んでいる。『レスラー』のときもそう思ったけど、どうしてもっとがつんと殴って来ないのか。

26.『ミケランジェロ・プロジェクト』

27.『アントマン』

28.『マジック・イン・ムーンライト』

29.『真夜中のゆりかご』
妻がどうも微妙な表情をするなぁ、と思っていたら、そう来たかー! <→>揺らし過ぎで乳児が亡くなるといっても、揺らしてすぐそうなるわけではないし、因果が表面的に見えるわけではないから(それが死因だったというのは解剖して初めてわかることだと思う)、原因を作った人物は「自分が揺らしたせいで子が死んだ」とは自覚しない(色々考えて思い当たるにせよ)と思うんだけど・・・この映画では明らかに妻が自分のせいだとわかっているので、つまり相当に長期にわたって頻繁に激しく揺らす行為をしていたのだろうし、もしかしたら他の種類の虐待もしていたのでは、だとしたら何らかの形で誰かが(夫が)気づける可能性も決して低くなかったはずでは<←>・・・と見ながら考えていた。だからこそ、それに気づけなかったという点が、彼にとって痛恨の極みなわけだけれど。
見直せばもっとよくわかるかなと思いつつ、これは見ていてつらくなる映画なので、そこまで。

30.『白鯨との闘い』

31.『マルタイの女』
いろんな角度から見ることのできる作品だと思うけれど、私は「プロ根性とは何か、仕事をする覚悟とは何か」という点から、ぐっと来た。

32.『ハートブルー』

33.『マキシマム・ブラッド』
冒頭、ヴァン・ダムの裸体をたくさん見られて嬉しい。相変わらずイイ身体。そして相変わらずの超ハイキックがカッコイイ。

34.『嗤う分身』
頭がよくて口が速くて優秀だけれど人の気持ちの機微はわからない男・・・じゃない役を、『フェイスブック』のジェシー・アイゼンバーグが初めて演じるのかと思ったら、「分身」のほうがやっぱりコレだった。

35.『黄金のアデーレ 名画の帰還』

36.『あの日のように抱きしめて』
「生きているわけがない」と思っている(思いたい)から、本物である妻の顔がわからない夫。
「夫が私を売ったわけがない」と思っている(思いたい)から、彼の思惑に望んで乗っていく妻。
『ラスト、コーション』では、互いが互いに嘘をついていることを知っていることを互いが知っていた。『純愛中毒』では、相手の嘘に気づいてからの「その先」に含みを持たせた。そして本作では、妻が、嘘を知っていることを相手に知らせることによって、自分自身にも真実をつきつける。どれが正解というのはないのだけれど、なぜだか私には、この『あの日の・・・』が一番悲しく感じる。

37.『10クローバーフィールド』
地球外生物の襲来という、最大の目玉がソレになるはずのテーマでありながら、そこから1本はずれた横道で恐怖を描くという、この贅沢を選ぶ心意気が憎い。

38.『ザ・ウォーカー』

39.『オデッセイ』
最後のほう、ビタミンと日光不足で肌が荒れてくる感じが、すごくリアルに感じた。もちろんもっと決定的に彼が死ぬ可能性は多々あったわけだけど、努力しながら、手ごたえを得ながら、それでもやっぱり少しずつ死に近づいていくという恐怖感のほうが大きいのかも。
マット・デイモンの演技に文句は何一つないけれど、難を言うとすれば、「彼(のやる役)は極限状態でも様々な工夫でサバイバルできる」というイメージがついちゃってるせいで、ある程度は安心して見られてしまう点かな・・・。

40.『ガガーリン 世界を変えた108分』

41.『ブレックファスト・クラブ』

42.『泣く男』

43.『フューリー』

44.『あしたのジョー』
力石の体重計測のシーン! あれだけでこの映画は成功というか、もう伊勢谷くんの勝利だと思う。あんなにペラペラなのにかちかちの肉体を初めて見た。葉子さん、もっと力石とジョーに対する冷酷さ・非情さのほうを強調したほうがいいんじゃないか(それは演出に対する不満で合って、演じる香梨奈はとてもいいと思った)。

45.『モンスターズ 地球外生命体』

46.『モンスターズ 新種誕生』

47.『サバイバー』
個性の強い役者を持ってきて、どっちも活かしきれずに終わってる。

48.『シン・ゴジラ
美人で損することなんかあるわけないじゃないっ、と私は僻みで思うわけだけど、この映画の石原さとみちゃんは、美人であることで損をしていると思う。例えば柳原加奈子とか、渡辺直美とか、あのへんの芸人が彼女の役をやっていれば、あのキャラの滑稽さと、だからこそ後半のカッコよさがわかるのに。この映画は登場人物たちをみんな滑稽な変人として描くことで光らせているのに、石原さとみだけ「ガチ」に見えてしまうのよねぇ・・・ルー大柴的な面白さじゃなくて、ガチで「日本人から見て一番イヤなタイプの外国かぶれ」に見えちゃうところが哀れというか、もったいないというか。せめて真っ青のアイシャドウにするとか、すごく派手な服を着てるとか、何らかの形で彼女を「汚して」あげればよかったんじゃないかなぁ。

49.『砂上の法廷』

50.『バットマンvs.スーパーマン ジャスティスの誕生』

51.『コンフェッション 友の告白』

52.『高慢と偏見とゾンビ

53.『ヘイトフル・エイト』

54.『紙の月』
誰でも、ほんのわずかなきっかけで一線を踏み越えて向こう側に行く可能性があるのだ――という話だと思って、身につまされる気持ちで見ていたら、途中から主人公自身の特異性の話になってきたので、それは個人的には拍子抜け。
でも、主人公が貢ぐ相手が決してホスト風のイケメンではないところがいいと思うし、何より、宮沢りえ演じる主人公が一度も勝ち誇った顔や、開き直った顔、ドスをきかせたような顔をしないのが素晴らしい。走り出す直前に小林聡美に見せた、追い詰められた者の顔が、逆説的だけれど彼女の中ではっきり筋が通っていて全く後悔はないのだということを伝えてくる。『テルマ&ルイーズ』のエンディングに感じるような、「ああ、これを爽快という言葉で表現するのは、当を得ていないはずなのだけれど」という思いを抱かせる。ラストは蛇足。

55.『ジェイソン・ボーン』

56.『エクストラクション』
映画作りをなめてるんですかね、と言いたくなる駄作を久しぶりに見たよ。ブルース・ウィリスの無駄遣い。

57.『マネー・モンスター』

58.『リリーのすべて』

59.『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
邦題のひどさが、ひどいを通り過ぎて罪深いものになることがあるけれど、これもそうだと思う。「マネー・ショート」じゃ、お金が足りないという意味になるじゃん。せっかく原作の小説には「世紀の空売り」という秀逸な邦題がついてるんだから、それをいかせばいいのに・・・。「空売り」の意味を知らない人が見たって、サブプライムローンのヤバさが何となく、けれどまざまざとわかる(と思わせる)工夫が凝らしてあるんだから、「ショートマネーじゃ意味が分かんないだろう」というお節介は無用だよ。
展開がどうなるか最初からわかっている「のに」なのか、わかっている「からこそ」なのか、手に汗を握る描写が見事。クリスチャン・ベイルやスティーブ・カレルが演じる主人公たちの、人間として生きづらさが、サブプライムローン問題というばかばかしいい悲喜劇にペーソスを添えている。

60.『キャロル』
『リリーのすべて』で、性転換をする主人公(エディ・レッドメインが素晴らしい)と、この『キャロル』で恋に落ちる2人(ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラ)のことを、私は「わがままだ」と非難したい。周囲にたくさん迷惑をかけて、後先を考えずに自分の希望を押し通して、結果的に不幸になるなんて自業自得じゃないか、と。
誰でもそんなふうにわがままで、恋をすれば特に自分勝手で、そして誰もがわがままである権利があるという意味で、私は彼女たちをそう責めたい。
だけどルーニー・マーラがあんまり好きになれないんだよなー。彼女が、女が嫌う女の典型のようなキャラをやると(映画の趣旨としてはそうは描かれていないのだけれど)ハマりすぎてしゃれにならないと思うんだけど。

61.『リンカーン』
この映画を見たあと、全く違う映像でリンカーン記念堂の像を見たとき、「わー、ダニエル・デイ=ルイスに似てる・・・」と思った(笑)。
リンカーンが非常に実利的(pragmatic)
政治の方向転換を図ったのだ、というのが非常によくわかって、勉強になった。その点でも、また役柄としても、一番おいしい役どころだったのはトミー・リー・ジョーンズだけど。

62.『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』
ホームズを決して汚すことなく、けれど、老いのみじめさを残酷に描き出すことに成功している。トホホな日本描写には苦笑いをしたり、「いまだにこんな日本描写なのか」と苦々しく思ったりもするけれど、真田広之の役柄はとてもよかった。ホームズ、梅宮タミキ(真田さん。タミキって何?)、そしてホームズの家政婦の息子ロジャーが、不器用ながらも誠実に擬似父子関係を結ぼうとするのが悲しくもじんわり来る。

63.『エージェント・ウルトラ』
頭がよくて口が速くて優秀だけれど人の気持ちの機微はわからない男・・・じゃない役を、『フェイスブック』のジェシー・アイゼンバーグが初めて演じるのかと思ったら、やっぱりやっぱりコレだったよ(今回はそうでない部分も多いけど)。

64.『ロスト・バケーション』

65.『教授のおかしな妄想殺人』

66.『恋のロンドン狂奏曲』

67.『ヴィジット』

68.『サウスポー』
サウスポーが彼の武器である、というのが前半であまり活かされていないので、唐突に感じる。主人公がサウスポーに頼りすぎる(人のアドバイスを聞き入れない傲慢さの象徴として)という文脈があったほうが、それを抑えて抑えて最後に使う――という流れで、きれいに決まると思うんだけど。
とはいえ作品全体としてはとてもよくまとまっている。犯人捜しをしなかったところもよかった。ジェイク・ギレンホールの作り込んだ肉体も素晴らしいのだけれど、レイチェル・マクアダムスがあんなに「はすっぱ」な顔ができるんだ、というのがすごく意外な発見。

69.『奇跡の2000マイル』

70.『レヴェナント 蘇りし者』

71.『フラットライナーズ』

72.『昼顔』(カトリーヌ・ドヌーヴの)
ロジェヴィヴィエのパンプスが前からほしくてたまらないのだけれど、お値段的にもセンス的にも私には届かないような気がしてならない。せめて映画でうっとりしようと『昼顔』を見たら、主人公が履くパンプスもいいけど、コートにも釘付け。冒頭で着ている、銀河鉄道999の車掌さんの制服を真っ赤にしたみたいなコートがすごくかわいい・・・。


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by yumi_in_the_rye | 2017-01-03 11:28 | 観た映画 | Comments(2)
Commented by JS at 2017-01-03 14:01 x
「キャロル」に関して、誤解があるのが残念です。
キャロルは夫と愛のない結婚をしていて、離婚に近い状態にあり、その中でテレーズと恋に落ちたわけです。
また、最後は2人は幸せになるハッピーエンドです。2人が不幸になるというのが理解できません。
原作ではパトリシア・ハイスミスの願望が前面に出ていて、テレーズはキャロルが子供より自分を選ぶことをのぞみ、最後にそうなりますが、映画ではキャロルは夫に「あなたにも幸せになってほしい」と言って、自分は親権はあきらめるから面会権を認めてほしい、として、和解的な決着を見ます。これは「クレイマー、クレイマー」の結末に似て、非常にさわやかであると思います。
1950年代には同性愛者はカムアウトすることができず、「めぐりあう時間たち」のように異性と結婚して後悔するケースもありました。そんな時代背景の中のドラマであること、そして、もしもテレーズが男性であったとしても、当時の抑圧された女性の状況から見て、キャロルは同情されるということも付記しておきます。
Commented by yumi_in_the_rye at 2017-01-05 19:02
丁寧に教えてくださってありがとうございます!そして私のブログをいつも熱心に読んでくださり、本当に光栄です。ありがとうございます。
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