still crazy after all these years



考えるおサルの本

今回のタイトル、『後悔せずにからっぽで死ね』。
私の一存だけで決まったわけではないけれど、ぎょっとする言葉だけど、この本の文脈においてはやっぱりこれしかないんじゃないかな、と思っている。


あるとき友人の一人が、奇妙で意表を突くクイズを投げかけた。
「世界で一番価値の高い土地はどこだと思う?」

その場にいた一同は推測をめぐらせた。 マンハッタンか、中東の油田か、それとも南アフリカの金鉱か。
どれも全然違う、と友人はにべもなく切り捨てる。 そして少しの間を置き、こう言った。
「全部不正解だよ。 この世で一番価値の高い土地は、墓場だ。 墓場には、書かれなかった小説、立ち上げられなかったビジネス、和解できなかった人間関係、それ以外にも人が 『明日にはやろう』 と思っていたことのすべてが埋まっている。 その 『明日』 が永久に来なくなる日のほうが先に来てしまった、というわけだ」

この話を聞いた日、オフィスに戻った私は手帳に短い言葉を書きとめた。 同じ言葉をオフィスの壁に掲げ、働く上での信念として何年も胸に抱きつづけている。
「からっぽで死ね」

今夜床につく自分が、それっきり二度と目覚めないのだとしたら、自分の中にある創造の力はすべて出し尽くしたと思って死んでいきたいのだ。 集中力、時間、エネルギーをどんなふうに使ったか、できるかぎり後悔せずに死にたいのだ。 そんな死は偶然には訪れない。あくまで意識的・持続的な努力のもとに叶う死に方だ。自分の経験から言っても、今まで一緒に仕事をしてきた人たちの例から言っても、その努力には賭けるだけの価値がある。

あなたにはまだまだ発揮していないポテンシャルがある。 あなたのベストワークはこの先に眠っている。だが、どんなにポジティブな考え方でも、断固とした行動が伴わなければ何も生まれない。 行動しなければ! さもないと、あなた自身も、同僚も、家族、組織、そして世界も、あなたがなしえるすばらしい貢献を享受できないままに終わってしまう。 

行動しないことの代償は大きい。 ベストワークを胸に抱えたまま墓に入ってはいけない。 からっぽで死ぬ道を選ぶのだ。



強い言葉で書かれた本を訳すのはとても面白かった。この本を訳せてよかった。
推敲段階では、今回も信頼する翻訳者である今井仁子さんの知恵を借りました。心からお礼申し上げます。

そういうわけで、おサルを見かけたらどうぞ手に取ってみてくださいまし。
 (版元のサイトで一部PDF閲覧可能です)


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10/9の作業記録
 案件A:15枚訳す。
 案件E:6枚訳す。

10/10の作業記録
 案件A:14枚訳す+40枚チェック。

10/11の作業記録
 案件A:2枚訳す+21枚チェック
 案件G:2枚訳す。

 案件J:3枚訳す。

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by yumi_in_the_rye | 2015-10-12 17:10 | 訳した本 | Comments(0)
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