still crazy after all these years



2015年に観た映画

2015年は最後に失速して96本しか見られず・・・。惜しい。

直接的に映画の本は訳さなかったけど、資料として映画を観るチャンスが多くて、そしてその中に当たりが多くて、得した気分だった。今年もたくさん観られますように。












1.『スパイコード』
ヒロインがあまり頭脳明晰に見えないところが難かなぁ。女優自体には好印象なんだけど、役とあってないかも。

2.『ホビット 決戦のゆくえ』
戦闘シーンばっかりだし、『LOTR』のときの「木が戦う」みたいな場面が少なくて――動きの鈍い巨人や、ヘラジカや、狼男のギミックの細部なんかは生きていたけど―ーいまひとつの印象だけれど、PJの「やりきった感」に対して、ちゃんと最後まで観ることで応えたかった。サルマンのその後を予感させる展開があるだけに、それ以前の彼の雄姿や賢さにぐっと来る。

3.『ゴーンガール』
ベン・アフレックが悪女に翻弄される旦那なんて、と思ったら、やっぱりこいつはこうか、というのがぴったりで憎たらしい。<ネタバレ→>「自分の」死を「偽装」することで勝利しようと思った彼女が、他人の本物の死をその一部にするのは<←>明らかに異常なのだけれど(それが許容範囲なら最初から<→>旦那を殺せばいい<←>ことなのに、彼女は走りだしてしまった車でいつしか何かを越えたのだと思う)、その点を除けば彼女の気持ちにシンクロする自分がいる。
だけど、最後の種明かしプレゼントを残したのは間違いだ。本当に騙すなら、相手が騙されていると気づきさえもしないところまでやりきらなきゃ。「思い知らせたい」は「気づいてほしい」と紙一重らしい。


4.『インターステラー

5.『アメイジング・スパイダーマン』

6.『ミッドナイト・ガイズ』

7.『フィッシャーキング』
テリー・ギリアムとデビット・リンチは似ている。日常の中に狂気をしのばせ、狂気の中に真実をしのばせる。どちらが本当であるかではなく、どちらが切実であるかなのだ。
あの駅の舞踏会は、これまで観てきた映画の中で一番美しいシーンだ。


8.『複製された男』
映画が終わった瞬間、この映画を選んだことを思わず謝罪したのって、初めてかも。

9.『リディック ギャラクシーウォーズ』

10.『フライトプラン』

11.『タイタニック』

12.『ブロークン・シティ』

13.『赤い部屋の恋人』
ポール・オースターの小説は好きなのに、オースター原作の映画はなぜか私には合わない、という悲しい事実を再確認。

14.『白い嵐』

15.『ブルー・ジャスミン』
私はウディ・アレンはさほど、なんだけど、これにはやられた。私は別に富豪でも美人でもないけど、女がこんなふうに堕ちていくプロセスは、ものすごく身に迫って怖い。

16.『フローズン・グラウンド』
ジョン・キューザックが最後までそれほどの狂気を見せないのが、肩すかしのような、だからこそ恐ろしいような。あのクライマックスでの「ひくつく頬」は、演技でできるものだろうか、と思ってしまう。役者ってすごい。

17.『グランドピアノ 隠された鍵盤』
イライジャのピアニスト姿ありき、としか思えない。ジョン・キューザック(ジョンキュー祭り中)、前半のささやきと縛り方はすごくよかったのに、後半の取り乱し方は幻滅だ。あと、絶対妻が主犯だと思った(笑)

18.『モネ・ゲーム』

19.『アデル ブルーは熱い色』
期待が高すぎたのか、ちょっと肩すかしな感じ。単に2人の絆はそこまで強くなかった、というだけだと思うから、天才と凡人のすれ違いと解釈するのはかわいそうだけれど、それを踏まえてもアデルには同情できない。理由ははっきりしていて、ずっとお口ぽかんだから。あれは本当に馬鹿にしか見えない。
(ついでに言えば『ラピュタ』のシータがずっとお口ぽかんなのも気になる。これはアニメだから、シータ本人の意識の問題ではなくて、それがかわいいと思って描く作り手に対してもやもやするわけだけど。『ラピュタ』は宮崎アニメでは一番好きなので、なおさら残念)

20.『アメリカン・ハッスル』

21.『LIFE!』
思った以上によかった!実は現実だって自分次第でいくらでも冒険になるのだ、という流れに説得力をもたせるために、妄想部分をホンイキで描写するという手法は正解だと思うし、ぐっと来る。『LIFE』誌の表紙が瓦解していく予告編映像もいい意味でミスリーディングで、やられた、と思った。

22.『モーリス』
実はちゃんと見てなかった。ヒュー、少し前の小栗旬に似てない?

23.『メアリー&マックス』
この映画を観ながら、「かわいそう」ではなく、「あれは私だ」という思いに駆られて泣く人と、私は友達になりたい。いや、友達にはなる必要はなくて、ちょっと仲間意識をもちたい、というくらいがいいかな。

24.『ロンドン・ブルバード』

25.『ある会社員』

26.『イノセント・ガーデン』
これはきっと『冷たい熱帯魚』と同じコンセプトだと思うんだけど、こっちも最終的な結論(彼女が<ネタバレ→>ナチュラルボーンの殺人者<←>であるという)にあまり説得力が感じられない。

27.『偽りの人生』
人生を投げ捨てて逃げたくなる根拠が薄弱すぎて、1ミクロンも感情移入できない。

28.『エグザイル』

29.『オンリー・ゴッド』
デビット・リンチじゃなくてもデビット・リンチ的な映画ってあるのね。ある種の映像美で楽しむ作品だと思うので、別に悪くは思わないのだけれど、邦題はひどい。原題Only God Forgivesを、オンリー・ゴッドにしたら、意味が違うどころか正反対の印象をもたらすじゃん。全く解釈が違ってくるじゃん。これをつけた人(&許可した人)は、作品を冒涜する行為を真剣に反省してほしい。

30.『コレクター』

31.『危険なプロット』

32.『髪結いの亭主』
ああ、これは『ベティ・ブルー』と少し通じるものがあるのかな。どちらも男が救い難く鈍感で、無神経で、いとおしくて。女はそれに苦しみつつ、自分が相手を愛する理由も、相手から愛される理由も、やはりその愚かさがあればこそだとわかっているから、どうにも動けなくなってしまう。「嫌いになったら、好きな振りをしないで」の意味を、どうして彼らはわからないのだろう。
恋愛映画を演じるにしては、主人公がコミカルすぎるところがどうにも違和感があったのだけれど、最後の最後のシーンで納得がいった。彼は、あの顔でなければならない。

33.『エージェント・マロリー』
中途半端だなぁ。女スパイのカッコいいやつ描いてほしいのに、ただの殺人サイボーグじゃん。

34.『グレート・デイズ! 夢に挑んだ父と子』
父だけを無理解で卑怯な人間に描かず、息子のほうをきっちりわがまま(まさに「我を通す」という意味で)に描いている点に、とても好感を抱く。

35.『ネイビーシールズ』

36.『サイレント・ウォー』
トニー・レオンめあてで観たけれど、これは永作博美に似た美しいヒロインを観賞するための作品。

37.『USシールズ』

38.『スパイラル 危険な関係』

39.『欲望という名の列車』
映画の本数を一番多く見ていたのが中学生時代(図書館の視聴覚室で)だったので、こういう「よくわかんない昔のやつ」をほとんど見ていないことを恥ずかしく思っていたのだけれど、これは40手前の今になって見て正解。私はこの主人公と同じ傾向がある自覚はあるので、本当におそろしくてたまらなかった。

40.『スティーラーズ』

41.『サード・パーソン』
やられた。まんまと騙された。もう一度観なおして構成を理解したいのだけれど、主人公(リーアム兄さん)にムカつきすぎて観返したい気になれないところが問題。

42.『ダラス・バイヤーズ・クラブ』

43.『大統領の料理人』

44.『ダーク・ブラッド』

45.『大統領の執事の涙』

46.『リンカーン弁護士』

47.『レクイエム・フォー・ドリーム』

48.『ワンダー・ボーイズ』

49.『グッドモーニング・ベトナム』

50.『マルサの女』

51.『トランセデンス』
ジョニデ主演だなんて大げさな話にしなければ、そこそこのSFとしてまとまったと思うんだけど。逆にモーガン・フリーマンに関しては、作品がどんなにB級でも引き締めてくれると再確認。こういう大物1人をバイプレイヤーに置いて、無名でやや大根な役者に主人公夫婦をやらせたほうが、かえっていい作品だったんじゃないかな。

52.『ニューヨーク冬物語』

53.『ニンフォマニアック vol.1』

54.『ニンフォマニアック vol.2』

55.『不良探偵ジャック・アイリッシュ 死者からの依頼

56.『マッドマックス4 怒りのデスロード

57.『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』

58.『her/世界でひとつの彼女

59.『ターミネーター 新起動

60.『プロミスト・ランド』

61.『記憶探偵 鍵のかかった部屋』

62.『REC4 ワールドエンド』

63.『96時間 レクイエム』

64.『シン・シティ』

65.『ウォーゲーム』
ゲーム理論の勉強の一環で視聴。80年代の作品だけど、コンピューターは真っ黒の画面に緑の字だけど、ストーリーも設定も今も充分そのまま通用すると思う。マシュー・ブロデリックがかわいい。

66.『運命を分けたザイル』

67.『ミッション・インポッシブル ローグネーション』

68.『ジュラシックワールド』

69.『ファミリーツリー』

70.『ラン・オールナイト』

71.『トランスフォーマー ロストエイジ』
こういうクロスメディアの――というか、映画×玩具で売上を確保することが大前提の作品は、主人公をその玩具のターゲットオーディエンスと年齢をあわせる(つまり子供)ほうがいいと思うんだけど、違うのかなあ。財布を開く層(つまり親)にターゲットを合わせるにしては、いまひとつ中途半端に親心をくすぐりきれてない気がするのだけれど。

72.『GODZIRA』

73.『LUCY』

74.『ヨンガシ 変種増殖』

75.『攻殻機動隊2.0』

76.『ロックアウト』

77.『エスケープ・フロム・LA』

78.『猿の惑星 新世紀』

79.『ワールドウォーZ』

80.『ワイルドスピード スカイミッション』

81.『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

82.『メイズランナー』
こういう映画を観るのが難しくなったと再確認。なぜなら若い子の顔が区別できなくなったから・・・。かろうじてidentifyするも、「あ、リバー・フェニックス?」とか「ジョシュ・ハートネット?」とか思ってしまう。彼らは(生きていれば)もうおじさんなのに。

83.『イミテーションゲーム』
カンバーバッチ以外にこの役は成立しえたのだろうか、と思わずにいられない(とはいえ、どうしても『ビューティフルマインド』に似てると思わずにもいられないのだけれど)。彼が逮捕されるきっかけになった出来事は<→>彼を黙らせておく、研究をさせずにおくための政府の陰謀<←>じゃないかと思うんだけど、違うかなあ。だって<→>同性愛があれほど敵視される状況で、チンピラが彼と同性愛の行為をしたと警察に言うなんて、チンピラ自身の保身<←>という面からありえなくない?彼を貶めるために仕組まれたことじゃないの?

84.『セッション』
これ、自分の中でどう解釈したらいいか、よくまとまらずにいる。誰かの意見を聞きたいと思ったとき、とっさに思い浮かんだのはネットや評論家じゃなくて、中学時代のブラスバンド部の先輩だった。つまり私にとっては、どこかの専門家じゃなくて、自分にとってリアルと思える人の感想を聞きたいと感じさせる映画だった。

85.『アメリカン・スナイパー』

86.『プレミアムラッシュ』

87.『博士の異常な愛情』

88.『ハンガーゲーム FINAL レジスタンス』

89.『ゼロの未来』

90.『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』

91.『ダーク・エンジェル』
J・キャメロンのドラマじゃなくて、ドルフ・ラングレン主演の映画。というか、てっきり巨体の宇宙人がラングレンかと思ったら、若き日のチャーリー・シーンのような熱血刑事(袖を破りとったデニムのベストを着ているタイプの)でびっくり。そしてイケメンじゃないか!

92.『はじまりのうた』
仮にも印税で少し食っている/もっと食いたいと思っている身としては、最後の展開(主人公が自分の楽曲を<ネタバレ→>正式な事務所契約で発売せず、ネットに流して<←>しまうという)には複雑な気持ちになるのだけれど(<→>フリーミアムやシェアリングエコノミー<←>の「経済性」については理解しているし、ある意味で支持しているので、別に全面的反対だというわけではない。強いて言えば、私にはその勇気がないというところかも)、映画中盤で表現される音楽と街との美しいつながりには、どストレートに全肯定せざるを得ない。

93.『スナイパー:』

94.『ばかもの』

95.『アメイジング・スパイダーマン2』
サム・ライミ版『スパイダーマン』とは別のシリーズでありながら、先行者の存在に実はかなりの範囲で寄りかかっている映画じゃないかと思う。前シリーズを見ていることを前提にした「手抜き」と、前シリーズと比較されるという前提だからこその「逸脱」をしてみせる。とはいえ、最後で<ネタバレ→>ヒロインが死んだ<←>のには度肝を抜かれた。その他のどのキャラに同じことが起きるとしても、しょせんそれはできないだろうとタカをくくっていたから。主人公にかなりの十字架をのっけちゃったけど、大丈夫なのかなー。

96.『ハイネケン 誘拐の代償』
あー、これもそう。これは「ノンフィクションが事実を”あらしめる”努力を怠る」(by沢木耕太郎)っていうパターンだと思う。もとが実話だということに甘えつつ、それと矛盾することを描くことに怯え、結果的に作品として中途半端な仕上がり。実話だからこそ、事実関係のすきまに存在する「誰も真偽を検証できない部分」(心理、やりとり、背景)に「こうだったんじゃ」という可能性や説得力、真実味をありありと創り出すのが、エンタテインメントの醍醐味であり使命じゃないのか。アンソニー・ホプキンスやベン・ウィショーといった役者をそろえているのに、彼らの力を出せていない。


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by yumi_in_the_rye | 2016-01-05 23:37 | 観た映画 | Comments(2)
Commented by かんばやしです at 2016-01-14 12:53 x
このリスト、とても楽しいですねー。私もやってみようかしら~
Commented by yumi_in_the_rye at 2016-01-14 15:19
あはー。私が頭を使わない作品ばかり観ていることがバレバレですが・・・。
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