still crazy after all these years



2014年に観た映画【前編】

昨年は109本。
今だから言えるけど昨年の夏頃は仕事が暇で(完全にゼロじゃなかったけど、思うように来なくて)どきどきしながら映画ばっか観てた・・・。



そのわりに感想もまばらにしかメモしてませんが。
後日埋める可能性もあり。








1 『スーパー8』
グーニーズとS・キングの『IT』を合わせた映画愛に駆られたオタク青年たちが映画界を支えているのがひしひし伝わって来て、何だか嬉しい。
子役少女の演技力に驚嘆していたら、ダコタ・ファニングの妹だった。なるほど、血なのね。

2 『レッド・ライト』
キリアン・マーフィー、繊細と狂気ぎりぎりがすごく似合う顔。最後の展開とそれまでのミスリーディングは巧いけど、ラストは少し乱暴すぎじゃない?あと、これもデニーロの持ち腐れだと思う。シガニー・ウィーバーとの対決もないし、デニーロによってキリアン・マーフィーの演技力に相乗効果が生じた感じもしないし。

3 『私が、生きる肌』
前半は2人にそこそこ感情移入したのに、彼女の正体が判明してからがすごく気持ち悪い。復讐と愛憎とアイデンティティが混沌として本人にもわからなくなる、というのは理解できたし、セクシーラテン男のバンデラスがあんなに気持ち悪いのは素晴らしい演技とは思うけど。

4 『ロング・キス・グッドナイト』
ストーリーもアクションもキャラクターも最高にカッコいい!女性が主人公の記憶喪失モノにありがちなベタベタさがなく、なおかつ繊細でもあり。ジーナ・デイヴィス、惚れそうなくらいイケメンなんだけど、途中で「・・・IKKOさんに似てる」と思ってしまってからは、もう、ね。

5 『私の中のあなた』
キャメロンの演技は『バニラスカイ』で車中でトムに食ってかかるシーンが本当に素晴らしいと思ってるのだけれど、今回のラストの病室の場面はそれを凌駕したかも。弁護士みたいなホワイトカラー役は相変わらず似合わないけど、あの涙にほぼ文字通り揺さぶられた。そしてアビゲイル・ブレスリン素晴らしい。本当は幼くて現実がよくわかってないのかもと思わせる表情がとても良い。演技じゃなくて地じゃないの、しょせん子役だから…と思わせながらも、一番ラストのシーンの表情の落差で、実に繊細にイノセントを作っていたことがわかる。『リトル・ミス・サンシャイン』でもあの子には舌を巻いたんだよなぁ。

6 『アンチクライスト』
『メランコリア』がちょっと気になる映画だったので、同じ監督シリーズとして観た、そして後悔した。ああもう本当に観なければよかった。私が仮に役者だったとして、こんな作品に出たら病むと思う。やっと気づいたけど、大嫌いな映画『ドッグヴィル』の監督と知って納得。

7 『アーティスト

8 『イギリスから来た男』
小粒ながらよくまとまった作品。イギリス人である主人公の喋り方が何言ってるかわからない、というのが面白さの1つなのに、字幕のおかげで「わかってしまう」のは、仕方ないけれどやはり残念。

9 『いとこのビニー』

10 『イースタン・プロミス』
指輪でないヴィゴ・モーテンセンにはそれほど魅力を感じてなかったのだけれど、これはカッコいい。どっち側の世界に属する者でも(それは善悪であり、男女であり)彼には惚れないほうがいいとわかるのに、思わずぐらつかせる。嘘を真実として生きている彼にとっては、真実の世界のほうにちょっとだけ揺り戻ることは、あくまで「気の迷い」でなければならないのだ。その場合、嘘を生きることと、真実を生きることは、どっちが難しいのだろう?
ヴァンサン・カッセルがいつもよりぐっと若造で、驚くとともに感嘆。ダメだけど切り捨てられない男を演じさせたら、彼はかなり上位に入るだろう。
ラストのネクタイの赤が効果的に意味深になってる点もあって、イ・ビョンホンの『甘い生活』を思い出した…あれもそうだったけど、この作品も結局どっちが本当かわからないもやもやを残しているのが、何とも憎い趣向。


11.『うつせみ』
今年はなぜこんなに気持ち悪い映画ばっかり引き当ててしまうんだろう(涙)。こういうのは、せめて主演を端麗な美青年にしてくれなきゃ、ただ本当に気持ち悪いだけだと思うの。

12.『エターナル・サンシャイン』
相手を、または、自分を守りたいなら、それを握りしめていてはいけない。本当に大事に思うのなら、手放さなければ。だけど握っていた手を開いて捨てただけではダメなのだ。手放すまでのプロセスが、努力が、物語が必要。腑に落ちたなら、どんなに辛い過去でも続きが始まる。
ジム・キャリー、冒頭で一瞬「だれ、この演技の下手な冴えない新人役者は?」と思わせたほどの、見事な化けっぷり。心がつかえた人間の固まった
表情やしぐさが秀逸で舌を巻いた。それだけに、途中で彼が「子供がえり」したときが、逆にいつもの「上手な」ジム・キャリーのなっちゃって、残念。

13.『ゼロ・グラビティ

14.『エンダーのゲーム』
古くはアムロ。そして星矢。よく知らないけどエヴァンゲリオンの男の子。そして今回のエンダー。年端も行かない男の子に地球を守らせるのは酷だと思う・・・。

15.『エレファント・マン』

16.『エンド・オブ・ホワイトハウス』

17.『永遠の僕たち』
高校生くらいの主人公カップルの恋愛なんて、とんと感情移入をしなくなっているのだけれど、これはよかった。非現実な設定がきちんと胸に落ちる。
加瀬くんの英語は、なめらかで、けれど日本人らしい音で、とても好感をもつ。

18.『ザ・エージェント』
これはラブコメとして観ればいい映画なのに、なんだか妙に涙を誘われてしまったあたり、(逆説的に)私はこういう映画のターゲットオーディエンスになれなくなっているのかなぁ。

19.『おとなのけんか』
女優2人の存在感(ジョディ・フォスターとケイト・ウィンスレット)に、男優2人が完全に圧されてしまっている気がするんだけど、中身の設定から言ってもそれで順当なのかな。ジョディがヒスるところを初めて見た!

20.『乙女の祈り』
ケイト・ウィンスレット祭り。思春期の女子がもつ微妙な気持ち悪さが、カリカチュアしたようでいて、実はその境目は本当にささいだと思わせる。ゾンビとファンタジーを得意としたPJの力量は、こういうのだとわかりにくいけど、こういうのにこそ現れているのかも。

21.『ホビット 竜に奪われし王国

22.『アフター・アース』
どんな俺様親子映画かと思っていたけど、予想以上によかった。スーパーヒーローのパパが息子連れて宇宙人やっつけちゃう物語にしたら鼻もちならなさ具合がしゃれにならない、とさすがにわかっていたんだと思う(笑)。ジェイデンくん、役者として1つステージをあがれそうな気配。父以外の名優との共演に恵まれていけば、それこそ彼は父を超える力がつくかも。
だけどそれより、これがシャマラン監督だと知って驚き!こんなストレートな商業映画らしい商業映画も作れるなんて。


23.『華麗なるギャツビー』(リメイク)
ロバート・レッドフォード版より、こっちのほうが、私のイメージに合ってたかも。ただデイジーをもっと低レベルな女にしたほうが、彼女のために全てを捧げるギャツビーの説得力も、かえって増すような気がするのだけれど。
デカプの顎がなくなったことを私はずっと嘆いていたけれど、これを見て、初めてよかったと思った。ニックがトビー・マグワイヤなので、デカプが昔の面影を残していたら、きっと少し同性愛っぽい雰囲気が出てしまうだろう。この作品に関しては、その解釈は当を得ないと思っているので(たとえそうだとしても、お耽美系にはしないほうがいいと思っているので)、今のデカプのちびマッチョぐらいがふさわしい。

24.『きっとここが帰る場所』
ロックにのめりこむのも滑稽、過去にしがみつくのも滑稽。そして滑稽だからこそ人生は愛しいのに、それを受け入れられずにもがく切なさを描いた作品。ラストシーンには興ざめだけど、ショーン・ペンの新しい一面を見られたのは収穫だった。

25.『記憶の棘

26.『キャリー』(リメイク)

27.『グラバーズ』

28.『グランド・マスター』

29.『クレイジーハート』
『レスラー』と『リービング・ラスベガス』のときも思ったけど、男って、どうしてこうも男のロマンに甘いんだろう。どうして主人公をもっとみじめに奈落まで突き落とさず、彼にとって一番大事なもの(音楽)に裏切らせもせず、別離をそんなにカッコよく描きたがるんだろう。むしろ作り手のそうした「甘さ」にこそ、男にとって人を愛することはそんなに怖いのか、というジレンマをまざまざと見る気がする。だからこそ、女はそうした男を愛してしまうのだけれど――と、おそらくはそんな感想まで含めて切なく胸にしみる映画。

30.『クラウド・アトラス』
時間を超えた何回もの転生の話は、恐れていたほどぐちゃぐちゃではなく、わりとすんなり見られた。キャラクターが前世の業を引き継いで変容していく様は面白かったし、ハル・ベリーが白人女性になったり、ペ・ドゥナがそばかすだらけの赤毛アメリカ人少女になったのもなかなか見応えがあり。だけど、舞台が未来のアジア(韓国)になったとき、韓国人になったジム・スタージェスやヒューゴ・ウィーヴィングのメイクが、単に「黒髪、黒目、ひとえまぶた」でしかないのは興ざめ。特に黒目が本当のアジア人の黒目というより、SF映画で悪魔憑きになった人の目が全て真っ黒になるのと同じ印象で、「あー、結局欧米人から見た東洋人ってそういうことなのよねー・・・」と嘆息。

31.『ハンナ』
うーん、決して悪くないと思うのだけれど、全てが「どこかで見たような」をツギハギした印象。

32.『ヘルタースケルター』

33.『蜘蛛女のキス』

34.『毛皮のエロス』
『食べて、祈って、恋をして』のフリーク版。

35.『グッド・ウィル・ハンティング』
貧困は恐ろしく根深く人をからめとる。本当は社会を(もっと大きなものを)改善しなければいけないのだとしても、それでもまずは目の前から向き合わなければ――という話だと思った。彼にとっても、そしてオトナにとっても。

36.『サイレントヒル リベレーション』
一緒に観ていた人が、例の病院のゾンビナースを「看護師さん」と呼んだ。うん、正しい。けど、アレは看護婦でもいいような(笑)。

37.『ことの終わり』
これも、「信じたならばそれが真実」という話なのだ、と私は思っている。そして真実は辛いのだ、と。学生のとき原作を読んで、そのことに深く感銘を受けたので、映画でがっかりするのが嫌でずっと避けてきた。でも、予想以上によかった。レイフ・ファインズ、『イングリッシュ・ペイシェント』に並んで、身勝手でわがままで鈍感なくせに繊細ぶりっこな男を演じさせると並ぶ者がいないんじゃないだろうか。そしてジュリアン・ムーアは、私が原作の主人公に抱いていたかよわいイメージをいい意味で完全に崩壊させた。主人公ももっとわがままで、もっと泥くさく葛藤していて、だからこそ覚悟の決めっぷりは半端なかったのだ、と理解できたのは、ジュリアン・ムーアの力量のおかげだ。昔はこの女優のことが嫌いで、ここ数年でそれがだいぶ薄まっていたのだけれど、これを観て完全撤回。

38.『シー・オブ・ラブ

39.『エリジウム』
SFとしては穴がありまくり、脚本も詰めが甘すぎ、展開も強引で粗削りすぎる作品だけど、見せたい「絵」の魅力は伝わってくる。『第9地区』の監督の次作だと知って、その力強すぎる押しっぷりに納得すると同時に、多少懸念も。『第9地区』で成功して予算が下りるようになったせいで、出来ることが増えて、かえって焦点がぼやけてるような気がする・・・次作あたりから本当に力量が問われると思うんだけど、どうかな。ジョディ・フォスターはもう少し心理に奥行きが欲しかったけど、確かに適役ではある。<ややネタバレ→>彼女が死ぬ<←>のを初めて見たかも!

40.『サイド・エフェクト』
ソダーバーグ監督だから期待して観たけど、どうにも薄っぺらな出来栄えに思えてならない。全く同じプロットでは<ネタバレ→>『39 刑法第三九条』<←>のほうが各段によくできてた。ルーニー・マーラが演じるエミリーの心の闇が見えてこないし、ジュード・ロウ演じる主人公に自らの傲慢さに対する反省がないせいで、ラストも全然すかっとしない。<ネタバレ→>エミリーが、キャサリン・ゼダ・ジョーンズが演じる精神科医を<←>誘惑するとき、ゼダ姐さんが生唾飲み込む感じで眼鏡を外す演技は、まるで若い娘に誘惑された中年おやじの仕草のまんまで笑ったけど。

41.『最終目的地』
脇役に名優をそろえているのに、誰ひとりとして感情移入できない中途半端でつまらない映画に仕上がっているのは、主人公2人が大根なせいだと思うんだけど、どうだろうか。真田さんの役どころは切なくて、ちょっとセクシーで、これはこれでとてもよかったんだけれど。

42.『危険なメソッド』
ユングとフロイトの関係を、前者は愚かで後者は頑迷で、という新しい視点から見せてくれた刺激的な作品。少しだけ心理学をかじった身としては、「ここでその解釈が出てくるか!」という体験がすごく面白い。役者としてはキーラ・ナイトレーのひとり勝ちだと思う。

43.『グランド・イリュージョン』

44.『少年は残酷な弓を射る』
後味の悪い映画でも、見終わって気持ち悪さだけが残るタイプと、理解したいという思いが残るタイプがあって、これは後者。
少年の学校生活が全く描かれないので、彼が学校で同級生を無差別に殺害するのは唐突に思えたのだけれど、最後まで見て少し分かった気がした。彼が「誰を殺したか」ではなく、「誰を殺さなかったか」のほうに重点がある。憎しみを媒介とした純度の高すぎる絆を守り強めるために、「それ以外」を排除したかったんだよね。


45.『最強のふたり』

46.『砂漠でサーモンフィッシング』
金持ちの道楽のように見えるけれど、本当は統率者として民に「希望」を与える責任を抱いている・・・というのは『インビクタス』と同じ構造。伝わるとは限らない、というか、絶対に伝わらない相手もいるのはわかっているからこそ。

47.『幸せの行方...

48.『白いカラス』

49.『シェフ! 三ツ星レストランの舞台裏』

50.『ドライビング Miss デイジー』
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by yumi_in_the_rye | 2015-01-02 12:05 | 観た映画 | Comments(0)
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