still crazy after all these years



信じている。

生まれ変わりはある、と信じている。
あの世の存在も、臨死体験も、真実だと信じている。

・・・というのは半分嘘で半分は本気。
正確に言うならば、「生まれ変わりはある」 と信じる人がいて、人間にとって 「信じる = 真実」 となるのだ、と思っている。 臨死体験をしたと信じるならば臨死体験をしたのであって、それは 「臨死体験は間違いなく存在する」 とイコール (ここではニアリーイコールと言わずにイコールと言う) だ。  臨死体験とか、その他の怪しげな宗教的事象を当てはめるとやばくなるけど、たとえば 「愛」 とか 「正義」 とかを当てはめれば、わりと誰でもしている 「決めつけ」 だと思う。
(まぁ、本当に臨死体験的なものが存在するかどうか確かめるためには、あの世とか生まれ変わりとか、川の向こうのお花畑でじいちゃんがおいでおいでとか、そういう話を生まれてから一度も、誰からも、どんなメディアを通じても耳にしたことのない人間がそういう体験をする必要があるけど。そしてそんな無菌状態で人間を育てられない以上、これは魔女の証明に近い確認不可能なことだと思うけど)

本当にそうであるか、が重要なのではなくて、
本当にそうであると信じた、それが重要 (もしくは問題) なのだ、という話。
映画 『記憶の棘』 はそういう映画だと思った。

ニコール・キッドマン演じる主人公は10年前に夫を亡くして、ようやく再婚しようとしている。 そこへ10歳の少年が現れて、自分は夫だ、と言いだす。 夫でなければ知らないような事実をいくつも知っていて、何より少年が真剣そのものの顔で愛を語る。

この不思議な話のからくり自体は、終盤にかけてかなりはっきりと整理されて提示されている。 で、そのからくりを踏まえたうえで、なおも 「本当に」 生まれ変わりなのかどうかは確かめようがないので、それは観る者にゆだねられている。 だけど大事なのはそこではない。少年が信じ、主人公が信じた。 信じたからには、それはもはや 「真実」 だ。 そして主人公が信じたことを、つまりは彼女の心が今も前の夫のもとにあることを新しい夫 (再婚相手) もわかってしまったという点において、少年の話は太刀打ちできない「真実」の力を持つ。 少年が主人公に向けたひたむきな愛情も疑いようのない「真実」――たとえ、<ネタバレ→>本当の前夫が浮気をしていたから、少年が主人公を愛すること自体が、彼が生まれ変わりではないという「証拠」であると<←>認めざるを得ないとしても。

どう信じるか、または、どう信じることにするか。 それは良い意味で幸せを選びとる力にもなるだろうし、この映画のように悲しみにとらえられることにもなる。 真実であるかどうかよりも、「信じた」 ことの力は大きい。



少年ショーンを演じたキャメロン・ブライトという子が、『シックスセンス』 の頃のオスメントくんみたいないかにも繊細そうな顔じゃなくて、『アバウト・ア・ボーイ』 の仏頂面坊主によく似た下ぶくれ顔なのが、むしろ否定しがたい説得力があっていいと思った。 だけど、ニット帽の仏頂面坊主ことニーマン・マーカスが、『シングルマン』 ではコリン・ファースを誘惑するお耽美系美青年になってるからなぁ。 キャメロンくんも、実はそんな未来が待ってるかと思うと、楽しみで楽しみで。

ニコール・キッドマンは相変わらず美しいけれど、ショートカットは似合わないと思った。 美人はショートでも必ずきれいなものだと思っていたけれど、案外とそうでもないのね。


そうそう、この邦題は秀逸。原題Birthよりも内容を見事に表している。

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4/3の作業記録
  案件B:読んでる。

 4/4の作業記録
  案件B:読んでる+企画書作成。

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by yumi_in_the_rye | 2014-04-04 18:37 | 観た映画 | Comments(0)
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10歳かな

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